期待の新星、多田修平選手についてまとめてみた

こんにちは、走り人です。今回は100m界を最近にぎわせている多田修平選手について調べてみました。先日の川崎ゴールデングランプリにてガトリン選手にゴール前まで先行し、「誰だか分からないスタートが凄い選手がいた」と言わしめたことで初めて知った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

プロフィール

名前 多田修平 (ただ しゅうへい)
身長 176cm
体重 65kg
自己ベスト 10.08
出身地 大阪府東大阪市

略歴

中学 東大阪市立石切中学校
高校 大阪桐蔭高等学校
大学 関西学院大
生まれてからずーっと拠点を関西に置いているんですね。これは「関西から世界に羽ばたく選手になりたい!」という本人の意志があってとのこと。同じく関西出身の朝原宣治選手などは嬉しく感じているかもしれませんね!

年次ごと自己ベスト

ベスト記録 当時の区分
2017年 10.22 大学3年
2016年 10.25 大学2年
2015年 10.27 大学1年
2014年 10.50 高校3年
2013年 10.81 高校2年
2012年 11.25 高校1年
2011年 11.41 中学3年

記録の推移だけ見ると、特にスランプなどはなく、順調に自己ベストを更新しているようですね。

ブレイクした要因と強さの秘訣は!?

アメリカ合宿
春に大阪陸上競技協会が主催するアメリカ遠征に参加、その際に元世界記録保持者のパウエルと合同練習を行っています。元からスタートは得意だった多田選手ですがそこで色々とダメだしを受けたみたいですね。スタート姿勢や肉体改造の筋力トレーニングなどのアドバイスを受けたことでスタートから中間疾走が改善できたと語っています。

特にスタートについては「①目線を前にすること②背筋をまっすぐに伸ばすことに意識を置く」と語っています。

抜群のスタート
なんといってもスタートです。参考にゴールデングランプリの試合動画を載せておきます。ぱっと見で分かるほど、頭一つ分周りから抜け出していますよね!

脚の回転力
いわゆるピッチの高さのことです。

追い風への強さ
Twitterで伊東浩司さん辺りが「多田選手のような走りは追い風の影響を受けやすいのでい一是が出れば風に乗っていい記録が出る」といっていました。多田選手は腿を比較的高く上げ、跳ぶように走ります。また、中間疾走以降の姿勢は状態をほかの選手よりも起こしているところも特徴です。風を受ける面積が広いこと、あるいは滞空時間が長いことで風の影響を強く受けているのかもしれません。
メンタルの強さ
「ネガティブな言葉を漏らすのをほとんど聞いたことがありません」大学の陸上競技部コーチが語るようにいつでもポジティブ。大試合の前のインタビューなどでも笑顔で「楽しみだ」と語ることが多く、プレッシャーへの強さは本人も自分の強みとして上げています。そのメンタルタフネスはどうやって培われたのでしょうか!?どうやら高校時代の練習日誌にその秘密があるようです。

「高校のときに毎日日誌をつけていて、日々目標を書いていたんですよ。目標にネガティブなことは書かないものだから、それがポジティブな考え方につながっているのかなと思います」
大阪桐蔭高校時代に付けていた日誌の存在。それは「大舞台で過大なストレスがかかると脳は機能しなくなる。脳を鍛えることは有効だ」と考える花牟禮(はなむれ)武監督が部員に行っていた“脳トレ”の一つだった。