【ウエイト上がればいいだけと思ってない!?】短距離走のための身体づくりができているか確認する3つの方法

こんにちは、走り人です。

タイムを伸ばすために、「肉体改造に取り組んで筋肉をつけること」は有効な手段ですよね。けれど、ウエイトトレーニングに取り組んで体重を増やせばいいだけ!そんな風に思っていないでしょうか!?

実際、肉体改造に取り組んだもののタイムが伸びない…といったケースは多々あります。その理由は色々かありますが、今回は一番基礎的な話として「そもそも肉体改造に失敗しているケース」を取り上げたいと思います。筋トレ頑張ったのにそもそも方向性が間違っていた!というやつ。悲しいですよね。こういったことを避けるため、身体づくりが失敗してないか確認するための2つの方法をご紹介します。

どのような肉体改造が失敗ケースなの!?

例えば、以下のケースを考えてみましょう。
トレーニング前と後でどちらの方が足が速そうでしょうか??
トレーニング前 体重60kg スクワットMAX 120kg
トレーニング後 体重75kg スクワットMAX 125kg
トレーニングでスクワットは5kg記録が伸びていますが、体重は10kgも増えてしまっています。
体重が増えるとその分身体を前に運ぶのにエネルギーが必要になります。このケースでいうと、力が増えたメリットよりも身体が重くなったデメリットの方が大きそうですよね。とすると、トレーニング前の方が速く走れた可能性が高そうです。このことから分かるように、体格がよくなった割に力があまり増えていない場合、トータルとしての結果はマイナスとなります。つまり肉体改造は失敗してしまったわけですすね。

よい肉体改造ができているか確認する3つの方法

では、肉体改造の成功/失敗はどのように確認すればいいでしょうか?3つの方法をご紹介します。

走るタイムがどう変わったかを測定する
肉体改造を始めて以降、タイムがよくなっていけば肉体改造が成功している可能性が高いといえるでしょう。しかし、仮に肉体改造が成功していても、タイム向上に表れないこともあるんです。詳しくは別記事にてお話しますが、ついた筋肉を走りに生かすためにはもう1つステップを踏む必要があります。そういった意味で肉体改造の評価には別の方法も必要といえそうです。

ウィルクススコアを確認する
ウィルクススコアとは体格が異なる選手がレベルを比較するための方法です。体重が増えた場合多少の筋肉も増えます。つまり、ある程度力がつくのは当たり前なんですね。ウィルクススコアでは、体重増の影響を取り除いて「身体のパワーレベルがどの程度にあるか」を計算できます。さっそく計算してみましょう!

体重
kg
上がったウエイトの重さ
kg
ウィルクススコア0

肉体改造を通してウィルクススコアが上がっている、もしくは同じ値を保っていることが一つの目安となるでしょう。反対にウエイトは上がるようになっていてもウィルクススコアが下がっていれる場合、体重が増えた割りに筋肉が増えていない、もしくはつけた筋肉が上手く使えていない可能性があります。
ちなみにウィルクススコアはパワーリフティング(ベンチプレス、デッドリフト、パワークリーンの合計重量を競う競技)の公式ルールとして、全階級の選手から優勝者を決める際に利用さえているとのこと。その道の人がいうに、ウィルクススコアと競技力の関係は大腿以下の通りとのこと。
・250 トレーニングをしていない一般人よりは少し強い程度
・300 トレーニーの中では平均的なレベル、パワーリフターとしては脱初級者レベル
・350   パワーリフターの競技選手としてやっと戦う土俵に立ったレベル
・400   パワーリフターとして入賞を狙えるレベル
・450   パワーリフターの中でもかなり強いレベル

体脂肪率を確認する
先ほどの話でも出てきましたが、体重が増えた場合には筋肉だけでなく脂肪も増えていきます。脂肪は力を発揮するをことはないため、短距離走においては重りでしかありません。そういった意味で、肉体改造後に体脂肪率が上がってしまった場合は方向性を見直す必要があるかもしれません。ちなみにケンブリッジ飛鳥選手の体脂肪率は4.4%らしいですよ!

いかがでしたでしょうか?トレーニングの方向性があっているか不安になったとき、参考にしてみてくださいね!
では今日はこのあたりで。