スプリンターとしての素質を決める要素「速筋の割合」は遺伝的に決まっている
以前、筋肉には速筋と遅筋の二種類あり、特に短距離走においては速筋が大切であるとお伝えしました。
実際、トップスプリンターでは一般人に比べて速筋の割合が高いことが知られています。
じゃあ速筋の割合を増やしたいよね!どうトレーニング積めばいいの!?って思いたいところですが実はこの速筋と遅筋の割合は遺伝でだいたい決まっているんです。
とはいえ自分がどれだけスプリンターの素質を持っているかは知りたいですよね!
速筋の割合を調べるためのいくつかの方法
この割合を調べるための方法はいくつかあります。
まず、筋生検という方筋肉組織を採取して調べる方法。簡単にいうとメスで肉を切るわけだ、おー痛そう!簡単にはできない!
次にMRIで計測する方法。痛くはないけど医療目的以外でMRI診断を受けるのはなかなか難しい!
そして「フィールド・テスト」です。
走行テストを行い、タイムと距離をそれぞれ計測するだけなので、比較的かんたんです。それではさっそくやってみよう!
50m走と12分間走の成績から速筋の割合を推定
下の表にあなたの50m走のタイム、12分間走の記録をいれてみよう。速筋の割合が自動で算出されます。
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外側広筋の割合を算出値は『50m走と12分間走の成績による外側広筋の筋線維組成の推定(勝田ほか)』の計算式を引用して計算
ちなみの平均値でみた場合、一般人が55%で短距離選手だと70%強、長距離選手だと40%弱。『出典:二一ドルバイオプシー法による各種スポーツ選手の筋線維組成および毛細血管分布について(勝田ほか)』
- 誤差が平均して9%ほどあること
- 成人男性(大学生)の結果を元にした研究なので女性や年齢が異なる人にどれだけ当てはまるかは不明なこと
を考慮すると、たぶん「平均くらい」「平均よりちょっと少ない/多い」「平均よりだいぶ少ない/多い」くらいを見るのに使えばいいんじゃないかな?
もしあまりに速筋の割合が低いようなら専門種目を見直す戦略もありかもしれません。個人的には資質や才能より自分のこだわりを優先するスタンスも好きですが。ではでは今日はこの辺りで。